『Sable』は母なる砂漠“ミデン”を舞台に、主人公サブルが成人の儀式「グライディング」に挑む3D探索ADVです。広大な砂原には古代文明の遺構や墜落船、廃墟などが点在し、プレイヤーは自由に訪れ、手がかりを集め物語と世界の真実を探索します。
キープレイヤーのホバーバイク“サンズキッパー”を使った移動は、“砂煙を上げながら疾走する気持ち良さ”と“丘や岩を駆け上がる登攀感”を両立。移動自体が感覚的に楽しく、目的地をマップに登録する“高台からのサーチ”が探索の基本ループです。
ジャンル:アドベンチャー/オープンワールド探索
開発元:Shedworks(少人数インディーチーム)
パブリッシャー:Raw Fury
対応機種:Windows、Xbox One/Series X|S、PlayStation 5
リリース日:2021年9月23日(PC/Xbox)、2022年11月29日(PS5)
アートスタイルと音響演出
グラフィックはMoebiusやスタジオジブリを彷彿とさせる手描き風のセルシェーディング。色数を抑えた淡いパレットが世界に“静かな詩情”を与え、砂漠の広がりに佇む美しさを演出。
音楽はJapanese Breakfast(ミシェル・ザウナー)による環境音楽的サウンドトラック。シンセとギターが砂漠の風景に馴染み、サウンドと世界観が相乗効果を生んでいます。
ゲームプレイと設計哲学
戦闘要素はゼロ。代わりにライトなパズル、収集クエスト、NPCへのサポートなどがたくさん。強制的な目標が少ないため、自分のペースで進められるのが魅力です。
ただし、探索の動機づけが控えめで、「マップ移動 → 登攀 → 探索 → 移動…」の繰り返しに物足りなさを感じる人も。一部のレビューでは「動きが雑」「世界の躍動感が足りない」という指摘もあり、プレイヤーによって評価は分かれます。
総評:自分の旅を愛せる人へ
- 美術と音楽の融合感:Moebius × Ghibli × Japanese Breakfastの調和が独特の雰囲気を醸し出す
- 探索志向のプレイヤーに最適:目的を忘れて“砂漠をさまよう体験”が味わえる
- PvPや競争とは無縁の癒し設計:ノンプレッシャーで、思考・思索にゆっくり浸れるスタイル
一方で、戦闘や高度な仕掛けを求める人には物足りない内容かもしれません。ただ、「広い砂漠の景色に自分を重ね、その場所に立つだけ」で物語を感じられる、非常にアート寄りな作品です。
おすすめポイント
- ビジュアル&世界観重視で選びたい人
- 戦いやハクスラ要素が苦手で、探索の精神性を味わいたい人
- 音楽が心地よく、ゲームをサウンドトラックと一緒に楽しみたい人

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